病院見学感想・金森すずさん

TMCを見学して(金本すずさん)

金本さんは、2023年3月27日〜2023年4月21日の4週間、Houston Methodist HospitalのInfectious Diseasesで病院見学を行いました。国際医療福祉大学は海外での病院での見学を授業の一環に組み込んでいる日本では非常に珍しい医学部です。キャリアの若い時期に多様性に触れることは、視野を広くするためにも非常に大切なことだと思います。少しでもヒューストンでの経験が今後のキャリアに役立っていただければJMTXとしては幸いです!

また、優秀な学生さんを送って頂いた国際医療福祉大学の矢野 晴美先生には心より御礼を申し上げます。

名前 金本 すず
所属国際医療福祉大学医学部6年
訪問期間2023年3月27日〜2023年4月21日
ヒューストンを訪問した理由・動機アメリカの医療現場を実際にこの目で見てみたかったからです。将来のキャリアを考えるうえで、アメリカで働くことの魅力と苦労を日本人の先生方にお聞きしたいという思いもありました。また1年生の頃からworldwideな感染症に興味があり、大学でお世話になっている感染症の先生が兒子先生と繋げてくださって、Houston Methodist Hospitalに受け入れていただきました。
滞在中に学んだこと実習先はテキサスで1位、全米でも15位にランキングされる病院です。一流の医療者、医療資源に恵まれており、患者さんも国内外からいらしゃっていて、多彩な感染症の症例を経験することができました。患者さんとの雑談から始まり、先生の指導のもとHistory taking、身体診察、case presentationの機会をいただいて、毎日しがみつくような日々でした。コメディカルや患者さんは、日本から来たというと、とてもwelcomingで、気さくに話しかけてくれて大変嬉しかったのを覚えています。また、TMCで働く日本人の先生たちとの交流の機会を設けていただき、キャリアのお話を聞きながら医師としての様々な働き方があることに気づかされました。ちょうど現地の医学生と実習が重なり、彼の優秀さや会話を通じて米国での競争社会を垣間見られたことも私にとって良い刺激となりました。
そして、この4週間で日米の医療事情の違いを目の当たりにしました。ヒューストンではあちこちに病院関連の大看板が立っており、テレビでも病院や薬のコマーシャルがひっきりなしに流れていて、アメリカでの医療はビジネスの側面が大きいことを感じました。実際に、TMCを初めて見た時、オフィスビル群だと勘違いしました。保険の種類によって受けられる医療が制限されるというのも、もともと知ってはいましたが、衝撃的でした。
ヒューストン生活の感想様々な面で多様性に富んでいて、到着してすぐに魅了されました。気さくで明るい人が多く、エレベーターに乗ったら大体、誰かが喋り出します。特にヒスパニックの方が多くて、あちこちでスペイン語が飛び交っていました。しばらく生活していると、自分から話せば誰とでも仲良くなれるような気持になってきました。もともとはメキシコの領土だったこともあり、食事もTex-Mexと呼ばれるメキシカンが美味しいです。特にFajitasは気に入って何度も食べました。ヒューストンの観光はNASAのSpace Centerはもちろん、病院からも近いHouston Museum of Natural Science、Houston Astrosの野球観戦などもおすすめです。市内を満喫するには4週間あれば十分でした。ただ車社会で、移動は車がないととても不便です。私が行った時は天気が悪く(雨女です)、夜は特にひんやりしていましたが、1年の半分以上は非常に暑いそうです。
宿泊先兒子先生が事前に各方面に問い合わせて下さったのですが、UTなどのメディカルセンター付近の学生寮は受け入れが難しいという事で、結局病院の近くのコンドミニアムに泊まりました。電子レンジや勉強机があり、メディカルセンターまでシャトルが出ているのが良かったです。行く前はアメリカは安全をお金で買う国という事で少し高めの所にしましたが、場所を選べばもっと安い所で全然問題ないと思いました。2人以上でシェアする場合や、車を借りる場合はさらに選択肢が広がると思います。
コメント毎日が新しい発見と刺激に溢れていて、普段の1日の倍生きているような1ヵ月でした。こんなに貴重な経験ができたのは、兒子先生を始め緒先生方のサポートのお陰です。JMTXの先生方は皆さん本当に親切でフレンドリーに接して下さり、ヒューストンにいる間、終始心強かったです。この繋がりを是非これからも大切にしていきたいと思います。改めて感謝申し上げます。ありがとうございました。