10/4/2025
大谷翔平選手は今シーズン、ロサンゼルス・ドジャースで二刀流として再び活躍し、世界中から注目を集めています。彼の野球の実力だけでなく、人間性も多くの人々に感銘を与えています。その象徴的なエピソードの一つが、試合中にゴミを拾う姿です。大谷選手はグラウンドに落ちているゴミを見つけると、自然な動きで拾い上げます。この小さな行動は何度もメディアで報じられ、多くの人の心を打ちました。
私もその行動に影響を受け、「ゴミを拾うと運を拾う」という言葉を信じるようになりました。犬の散歩に出かけるときはポケットにビニール袋を入れ、ゴミを見つけたら拾う習慣がつきました。すると、これまで気づかなかった犬のフンや空き缶が、実はたくさん落ちていることに気づきました。以前は「どうして飼い主は拾わないんだろう」と苛立っていましたが、今では「拾えば運が上がる」と考えることで、むしろ楽しい気持ちで散歩ができるようになりました。
思わぬ落とし穴:火アリ事件
ある日、いつものように散歩をしていると、道路に潰れたソーダのカップが落ちていました。ストローが刺さったままで、中には甘い飲み物が少し残っているようでした。何気なく拾ってビニール袋に入れようとした瞬間、右手に鋭い痛みが走りました。慌ててカップを見てみると、中にたくさんのアリが集まっており、その数匹が私の手を噛んでいたのです。驚いて手を振り払ったのですが、すでに数匹は腕まで這い上がってきていました。必死で払い落とし、その場を離れました。
すぐに手が赤く腫れ、かゆみと痛みが広がっていきました。さらに体中に蕁麻疹のような赤い斑点が現れ、寒気を感じたので、すぐにアレルギー反応だと気づきました。テキサスでよく見かける「火アリ(ファイアアント)」に噛まれたのです。幸い、呼吸困難などの重いアナフィラキシー症状は出ませんでしたが、全身がかゆくて非常に不快でした。
対処法と学んだこと
急いで家に戻り、薬局でベネドリル(抗ヒスタミン薬を購入して服用すると、20分ほどで少し症状が落ち着きました。その日は一日中休み、翌日もかゆみ止め軟膏を塗って過ごしました。完全に症状が収まるまで3日ほどかかり、噛まれた部分は1週間後にようやくかさぶたになりました。
今回の経験を通して、テキサスの自然環境に潜むリスクを改めて痛感しました。火アリのほかにも、ハチ、ダニ、クモなど、噛まれると大きなアレルギー反応を起こす虫がたくさんいます。もし呼吸困難や意識低下などの重い症状が出た場合は、迷わず救急外来に行くことが大切です。
虫刺されの基本対策
- 噛まれた部分を流水で洗って毒素を落とす
- 氷や冷たいタオルで冷やす
- 抗ヒスタミン薬(例:ベネドリル)を服用する
- 赤みや腫れが強いときはステロイド入り軟膏を使う
- 呼吸困難やめまいがあるときはすぐに医療機関を受診
火アリは毒性が強いため、噛まれたときの症状が重くなることもあります。散歩や庭仕事をするときは、靴や手袋で肌を守ることをおすすめします。
おわりに
大谷選手のゴミ拾いに影響されて始めた「運拾い」ですが、思わぬ形で火アリ事件に遭遇しました。しかし、この経験を通して、虫刺されの危険性や対処法について学ぶことができたのは大きな収穫でした。これからもゴミを拾う習慣は続けつつ、自然の中での安全対策も忘れずに過ごしたいと思う今日この頃です。