病院見学の感想・徳永康太

名前徳永康太
所属藤田医科大学
訪問期間10/6-10/31(4週間)
ヒューストンを訪問した理由・動機自分の将来のキャリアを見つめ直すため、そして一流の医療機関で活躍されている日本人医師の姿を直接見て、その強みや姿勢から自分に取り入れられるものを学びたいと考え、JMTXが主催するこのプログラムに応募いたしました。
滞在中に学んだこと ■ MDアンダーソンがんセンターの圧倒的な規模と体制
MDアンダーソンがんセンターは「世界一のがん治療施設」と称されるにふさわしい規模と専門性を誇っていました。多くの日本の病院では血液内科として一括されていますが、ここではリンパ腫、白血病、骨髄移植と細かく専門分化されており、白血病科だけでも約30名のFacultyが在籍しています。各分野にスペシャリストが揃っており、その専門性の高さに圧倒されました。 毎朝と昼に行われるカンファレンスでは、入院・外来患者について真剣な議論が交わされ、時には予定時間を超えることもありました。 特に難治性白血病患者に対して、一流の医師たちが意見をぶつけ合いながら治療方針を決定する姿は非常に印象的で、「この患者さんは現時点で考え得る最善の治療を受けているのだ」と心から実感しました。

■ キャリアの再考
研修医としての日常業務から離れ、1か月間Observerとして過ごしたことは、自分の視点を見つめ直す貴重な時間となりました。AIが急速に進化する今後の医療現場では、医師として担うべき領域の優先度も変化していくことが予想されます。その中で、「自分はどの分野で、どのように価値を発揮していきたいのか」を考える重要性を強く感じました。 このヒューストンでの1ヶ月は他人の評価やルーティンにあまり影響されず、自分の感覚と価値観を研ぎ澄ますことができた1か月だったと感じます。この経験をもとに、自らのキャリアをより主体的に形成していきたいと思います。

■ 日本人医師からの学び
特に、Supervisorである高橋先生、病棟業務を見学させていただいた石澤先生からは、貴重な時間を頂いてたくさんのことを学ばせていただきました。実臨床にとどまらず、ヒューストンでの生活、ラボ見学に至るまで、幅広くお話を伺うことができました。さらに、採用やキャリア形成に対する具体的な考え方も伺うことができ、自分の将来像がより明確になりました。

■ 日本との比較からの気づき
MDアンダーソンがんセンターは、医療システムやリソースの面で世界屈指の充実度を誇ります。一方で、日本の医療現場にも独自の強みがあることを改めて実感しました。アメリカは効率性や先進性で優れていますが、日本の医療には医師が患者を長期間・深く理解し、継続的に関わることができる良さがあるかもしれません。 システムの違いはあれど、どちらもその環境に最適化された医療を提供しており、「優劣」ではなく「違い」として捉えるべきであると感じました。今後は両者の良い点を自分の中で咀嚼し、患者にとっての「良医」を目指して邁進していきたいと思います。
ヒューストン生活滞在はAirbnbのシェアハウスを利用し、MDアンダーソンがんセンターまでは徒歩約20分と通いやすい環境でした。スーパーが少し離れていたため、買い物は主に週末にまとめて行っていましたが、特に不便は感じませんでした。10月のヒューストンは暖かく晴天の日が多く、非常に快適に過ごせました。周辺には美術館や公園が多く、特に美術館は曜日によって無料開放されることもあり、余暇も充実していました。
宿泊先2003 Sheridan St Houston, TX 77030 United States
Airbnb にて予約した、シェアハウスです。
コメントJMTXの先生方をはじめ、多くの日本人医師の皆さまに温かく迎えていただきました。 兒子先生とのTex-Mexでの食事(テキサスの牛肉は格別でした!)や、福田先生ご夫妻との食事会などを含め、気軽にお食事ご招待してくださることも多く、日本人医師同士のつながりの強さと温かさを実感すると同時に、将来は自分もその一員として貢献したいと強く感じました。
4週間という、研修医としては考えられないほどの期間をいただき、当直業務を含め、調整してくださった藤田医科大学の臨床研修センターの皆様にも感謝いたします。
今回いただいた多くのご厚意に深く感謝し、いつか自分が恩を返し、次の世代へつなげられるよう努力していきたいと思います。
改めて、今回のヒューストン滞在は、医療の最前線を体感するとともに、自身のキャリア観・医療観を見つめ直す貴重な機会となりました。この経験を糧に、最良の医療を提供できる医師を目指して精進していきます。

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