
| 名前 | 茂田 治樹 |
| 所属 | 亀田総合病院 |
| 訪問期間 | 2025/11-2025/12 |
| ヒューストンを訪問した理由・動機 | 自身の将来のキャリアを見つめ直すとともに、世界最高峰のがん専門施設において第一線で活躍する医師の臨床姿勢や思考過程を直接学びたいと考え、MD Anderson Cancer Centerでの1か月間のObserver実習に参加しました。本実習は、日常の研修医業務から一度距離を置き、臨床・研究・キャリア形成を俯瞰的に考える貴重な機会となりました。 |
| 滞在中に学んだこと | MD Anderson Cancer Centerは、規模・専門性ともに世界有数のがん専門施設であり、その診療体制は高度に専門分化されています。消化管腫瘍領域においても、疾患・臓器ごとに明確なチーム体制が構築され、臨床試験やトランスレーショナルリサーチが日常診療と極めて密接に結びついている点が強く印象に残りました。 日々の外来では、各患者の治療方針について、分子生物学的背景や既存の臨床試験データを踏まえた活発な議論が交わされていました。特に、治療選択の「理由」が常に明確に言語化されており、基礎科学の知見を臨床判断へ自然に統合する姿勢から、質の高い意思決定とは何かを学ぶことができました。 Observerとして過ごした1か月間は、自身のキャリアを冷静に見つめ直す時間でもありました。AIやデータサイエンスの進展により、今後の医療における医師の役割は大きく変化していくと考えられます。その中で、「どの分野に進むか」だけでなく、「どのような価値を提供できる医師でありたいのか」を深く考えるようになりました。 本実習を通じて、他者の評価や日常業務から一歩距離を置き、自身の価値観や興味関心と向き合うことができました。この経験は、今後主体的にキャリアを形成していく上での重要な基盤になると感じています。 滞在中は、多くの日本人医師の先生方の活躍を見学させていただく機会をいただきました。臨床や研究のみならず、海外でのキャリア形成、研究テーマの考え方、医師としての姿勢に至るまで、幅広い示唆を得ることができました。 MD Anderson Cancer Centerは、人的・物的リソースや研究基盤において世界最高水準を誇ります。一方で、日本の医療には、患者と長期的に向き合い、継続的な関係性の中で診療を行うという強みがあることも再認識しました。 両者は優劣ではなく、それぞれの医療システムに最適化された特性であると感じます。今後は、海外で学んだ合理性や専門性と、日本の医療が持つ丁寧さや継続性を自身の中で融合させ、患者にとってより良い医療を提供できる医師を目指していきたいと考えています。この経験を糧に、今後も研鑽を重ね、より良い医療を提供できる医師を目指して精進していきたいと考えています。 |
| ヒューストン生活 | ヒューストン滞在中は、MD Anderson Cancer Centerから徒歩圏内の宿泊先を利用し、生活面で大きな不便はありませんでした。穏やかな気候の中、余暇の時間も含めて落ち着いて過ごすことができました。 また、多くの日本人医師の先生方に温かく迎えていただき、交流を通じて日本人医師コミュニティの強さと支え合いを実感しました。見学期間中に支えてくださった関係者の皆様に、心より感謝申し上げます。 |
| 宿泊先 | |
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