Dr. Eriのウェルネスコラム

4.『運動したほうがいい』がつらくなる理由~頑張れないのは、あなたのせいじゃない~

「運動したほうがいいのは分かっているんですけど…」

産業医面談や日々のカウンセリングの中で、何度も耳にしてきた言葉です。

そして多くの方が、そのあとにこう続けます。

「でも、続かなくていつも3日坊主なんです」

「やろうと思うと、なんだか気が重くて…」

これは、実はとても自然な反応です。

むしろ、「ちゃんと理由」があります。

今回は、「運動したほうがいい」がつらくなってしまう理由と、そこから抜け出すヒントをお伝えします。

理由①:「正しいこと=やらなきゃ」に変わっている

運動は体にいい。
これは間違いありません。

でもこの「正しさ」が、知らないうちに「やらなければいけないもの」に変わっていませんか?

・週3回はやるべき
・30分以上やらないと意味がない
・ちゃんと汗をかかないとダメ

こうした「〜すべき」が増えるほど、運動のハードルはどんどん上がります。

結果として、「できない自分=ダメ」という感覚につながってしまいます。

これが、運動がつらくなる最初の原因です。

理由②:「今の自分」に合っていない

忙しい毎日、慣れない海外生活、仕事や家事、育児。

そんな中で、SNSや動画で見た理想的な運動をそのまま取り入れようとしていませんか?

・いきなりランニング
・毎日筋トレ
・ジム通い

これらは決して悪いことではありません。ただし、「今の自分の体力・生活」に合っていなければ、続かないのは当然です。

運動は、「強さ」ではなく「適合」が大切です。

理由③:すでにエネルギーが足りていない

これはあまり知られていませんが、とても重要なポイントです。

そもそも体が疲れている状態、
・睡眠不足
・栄養不足
・ストレス過多

この状態で「運動しよう」とすると、体はどう感じるでしょうか?

答えはシンプルで、「これ以上負荷をかけないでほしい」です。

つまり、やる気が出ないのではなく、体がブレーキをかけている状態です。

このときに無理に運動を始めると、さらに疲れやすくなり、「やっぱり無理」となってしまいます。

■ では、どうすればいいのか?

ここで大切なのは、「運動を頑張ること」ではなく、「始め方を変えること」です。

✔ ハードルを下げる

・1日5分でもOK
・ストレッチだけでもOK
・外に出て歩くだけでもOK

「これならできそう」と思えるレベルまで、徹底的に下げてください。

✔ 「やる」ではなく「整える」意識へ

運動は、体を追い込むものではなく、整えるもの。

・呼吸を深くする
・体をゆるめる
・血流をよくする

このくらいの感覚で始めると、体の反応が変わってきます。

✔ 体の声を優先する

・今日は疲れている → 休む
・今日は少し動けそう → 軽く動く

この「選べる感覚」が戻ってくると、運動はストレスではなくなります。

最後に

「運動したほうがいい」と分かっているのにできないと、つい自分を責めてしまいがちです。

でもそれは、意志が弱いからではありません。あなたの体と生活に、やり方が合っていなかっただけなのです。

運動は本来、「やらなきゃいけないもの」ではなく、「心と体を整えるためのツール」です。

「やると気持ち良いな」と思えることは、がんばらなくても自然と続けられます。

まずは、自分に合った小さな一歩から。
その積み重ねが、無理のない健康につながっていきます。

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