38.医療従事者の使命と自己犠牲

2011年3月11日に発生した東日本大震災に関する話を聞いたことがあります。宮城県南三陸町の防災担当職員であった遠藤未希さんは、巨大津波が迫る中、防災無線を通じて住民に避難を呼びかけ続けました。
「高台に避難してください」「逃げてください」
というアナウンスを最後まで続けたそうです。周囲の職員からは避難を促す声もあったと記録されていますが、それでも遠藤さんは持ち場を離れませんでした。その放送によって多くの住民が高台へ避難し、多くの命が救われたといわれています。
残念ながら、遠藤さん自身は庁舎に残ったまま津波にのみ込まれ、帰らぬ人となりました。その献身的な行動は後に「天使の声」と呼ばれ、多くの報道で紹介され、また道徳の教科書にも使われたそうです。…

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