Dr. Eriのウェルネスコラム
9.ストレスは本当に悪者?上手に付き合うために知っておきたいこと
「ストレスのない生活を送りたい」。
忙しい日々の中で、そう思うことはありませんか?仕事や人間関係、慣れない海外生活など、私たちの毎日には、さまざまなストレスがあります。
ストレスというと、心や体に悪いものと思われがちです。しかし、すべてのストレスが悪者というわけではありません。その働きを知ることは、日々の負担との付き合い方を考える第一歩になります。
適度なストレスは、行動する力にもなる
ストレスは、困難や変化に対応しようとする自然な反応です。例えば、人前で話すときの緊張や、新しいことに挑戦するときの不安。負担に感じる一方で、準備をしたり、一歩踏み出したりするきっかけになることもあります。
「ストレスは少なければ少ないほどよい」とは限りません。自分にとって無理のない挑戦や刺激は、行動を後押ししてくれることもあるのです。もちろん、穏やかに過ごせているときに、わざわざ負担を増やす必要はありません。

気をつけたいのは、負担が大きすぎたり、長く続いたりすることです。眠れない、イライラする、集中できない、頭痛や胃の不調が続く。こうした変化は、ストレスが心身に影響しているサインかもしれません。
感じ方や限界は人それぞれです。「ほかの人は平気だから」と、自分のつらさを小さく扱わないようにしましょう。
セルフケアを、毎日の予定に
ストレスと上手に付き合うためには、日頃から心と体をケアする習慣が大切です。睡眠や食事を整える、無理のない範囲で体を動かす、信頼できる人と話す。こうした身近な行動も、セルフケアの一つです。
また、抱えている負担そのものにも目を向けてみましょう。予定を減らす、優先順位をつける、誰かに助けを頼む、ときには断る。休める余裕をつくることも、自分をいたわる大切な選択です。
「全部終わったら休もう」では、休む時間がいつまでも来ないかもしれません。短い時間でも、休息を毎日の予定に入れてみてください。
自分の「心地よい」を、いくつか見つけておく
皆さんは、何をしているときに、ほっとしますか?
好きな音楽を聴く、温かいお茶をゆっくり飲む、近所を散歩する、湯船につかる、ペットと過ごす、軽くストレッチする。特別なことや、お金のかかることでなくても構いません。「気持ちいい」「心地よい」「これをするとリラックスできる」と感じられることを探してみましょう。
おすすめしたいのは、「自分の心地よい」を複数見つけておくことです。外に出られる日は散歩、雨の日は音楽、疲れている日は温かいお茶。選択肢があれば、その日の体調や状況に合わせて選べます。誰かにとってよい方法が、自分にも合うとは限りません。自分の感覚を大切にしてください。
まずは「これをすると少しほっとする」と思えるものを、三つ書き出してみませんか。試したあとに「少し楽になったかな?」と振り返りながら、自分に合う方法を増やしていきましょう。
ストレスと付き合ううえで大切なのは、負担に気づき、必要な休息や支えを選べることです。不調が続いたり、生活に支障が出たりしているときは、セルフケアだけで抱え込まず、医療機関などに相談してください。
今日の自分が、少し心地よく過ごせること。その小さな選択から、始めてみましょう。
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