15. 眼科診療について
1. 総論
1–1) 眼科(Ophthalmology)と検眼医(Optometrist)の違いについて
日本とは違い、米国では眼科と検眼医が分かれています。検眼医によってカバーされる疾患は多く、メガネやコンタクトレンズなどの処方に関しても行うことができます。
眼科は、検眼医が対応できないような疾患や手術等が必要な場合に、検眼医や家庭医より紹介してもらい受診することになります。
眼科は予約を取るのに時間がかかったりするため、一般的な眼科疾患であれば、Optometristに一度診てもらうのもよいかもしれません。
1-2) 眼科の保険に関して
米国の眼科保険は一般的な医療保険とは異なります。また、メガネやコンタクトレンズなども眼科保険によってカバーされますので、どういったものがいくらまでカバーされるのか保険を取得する前に確認されると良いかと思います。
2.各論
2-1) 視力検査、日本の近視の測り方と米国の違い
日本と米国では、近視の測り方が違うので眼科や検眼医で困った覚えがある方がいらっしゃるのではないでしょうか?
日本の視力検査では、ランドルト環と呼ばれるアルファベットのCのような記号を用いて行います。日本では視力を小数点で表示する(1.0)のに対して、米国では分数で視力を表示します。
例えば米国でいう20/20、20/200が日本の視力検査の1.0、0.1に相当します。
2-2) 眼科用語
米国のか眼科の用語には特殊なものがあります。処方箋や、検査の結果などに使われている可能性がありますので、参考までに代表的なものを下記に示しました。
OD (oculus dexter):右目
OS (oculus sinister):左目
BC (Base Curve) :レンズの曲面の度合い。
Sph (Sphere) ,PWR(Power):度の強さ:遠視は+で、近視は-で示します。
DIA (Diameter):レンズの直径(mm)
CYL (Cylinder):円柱。乱視の強さ
<最終更新日:2/2023 兒子 真之>